2022年2月21日(月)のヤフーニュースでこんな記事を見かけました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/270ad688f9467f52febb9aad594193f3e07eb85e
内容としては、ある釣具店での万引き被害が拡大しており、新型コロナウイルスが発生する前の5倍にも増えているというものです。
さらに、漁船などから釣り具を盗む行為も多発しているようで、コロナ拡大によって釣り人口が増えたと同時に万引きや窃盗の件数も増えているといわれています。
今でも、マナー違反などによって漁港が釣り禁止になっているところが増えているのに、このままでは将来釣りができなくなるかもしれません。
このニュースの概要
釣り人気が高まる一方で、釣具の万引きや窃盗が増えているとのこと。今回のニュースの事例について簡単にまとめてみました。
福岡県での事例その1:万引きを繰り返す男性
福岡県早良署の報告によると、市内在住の無職の男性(33歳)が、3箇所の釣具店で合計57点の商品を万引きした疑いにより、窃盗罪で起訴されたそうです。
金額にして約71万円相当の被害、「金が欲しかった」という理由で一部転売もしていたとのこと。実はこの男性はこれまでにも窃盗容疑で3回逮捕されていました。
福岡県での事例その2:被害が拡大する釣具店
ある釣具店では「ここまで万引きが多いのは初めて」と、現状に頭を抱えています。
コロナの影響が出る前と比べると、その被害はなんと5倍にも拡大しており、今後は防犯カメラの増設などで対策を検討しているとのこと。
福岡県での事例その3:漁船まで狙われる悪質な手口
漁港には多くの漁船が係留していますが、とうとう船の中の品物が盗まれるという被害が発生しました。
被害者の市内で漁業を営む70代男性は「60年の漁師人生で初めて」と、驚きと悔しさをにじませています。
この漁船を含めて合計3隻が被害に遭い、16点の釣具などを盗んだ容疑で市内在住男性(24歳)が逮捕されました。
さらに、友人と共犯して山口県の漁港からも高価な釣具などを窃盗した容疑で再逮捕されています。
福岡県での事例その4:転売目的の犯行が増えている
被害に遭う中古釣具チェーン店は、人気商品がネット上で高値で売買されていることが万引きが増えた要因ではないかと推察しています。
店内だけではなく、釣り場でも釣り竿が盗まれたり、車の中に置いていた釣具が盗られたりする事件が相次いでいるそうです。
実際に逮捕された人たちからは、「お金が欲しかった」「生活費などに充てた」などの供述があることから、釣具が欲しいというよりも転売目的であることが多いと考えられます。
せっかく趣味として楽しんでいるのに、こんな犯罪が増えているなんて悲しいですね。
万引きや盗みは「窃盗罪」です
他人のものを盗む行為は、万引きや空き巣なども含めて「窃盗罪」になります。つまり犯罪です。
対象が釣具でもなんでも同じ犯罪には変わりありません。
窃盗罪は刑法第235条で、10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処されることになります。
当たり前ですが、こんな犯罪は絶対にしてはいけませんね。
犯罪抑制のため釣具の保管に気をつけよう
釣具を盗む人たちがいなくなれば、釣りを安心して楽しむことができます。しかし、犯罪がすぐになくなるのは難しいでしょう。
店舗だけではなく、釣り場での被害も増えていますので、まずは自分たちの釣具の管理をしっかりすることが重要です。
盗まれにくいように気をつけることで、犯罪の抑止力にもつながるでしょう。
釣具から目を離さない
釣りをしていると、さまざまな場面で目を離すことがあります。
必要な釣具を取りに戻ったり、トイレ休憩などでその場を離れたり、自動販売機に飲み物を買いに行ったりと、釣りをする方であれば誰でも経験があるんじゃないでしょうか。
私自身もしょっちゅうやってしまいます。
しかし、盗みをたくらんでいる人にとっては絶好の機会です。
対策として
- できる限り目を離さない
- 複数人で釣りをしている場合は見張りを頼む
- 最低限、盗まれても良い物だけを置いていく
目を離さないのが一番ですが、やむを得ない場合は貴重品だけ持っていくというのも最終手段です。
私の場合、他人でも隣にいた釣り人に短時間だけ見張りをお願いしたこともありました🤣何事もなく感謝、感謝。
車には必ず鍵をかける
車で移動する方は、状況に合わせて対応できるように、多くの釣具を持っていけます。
釣り場に着いても、すべての道具を下ろすことは少ないんじゃないでしょうか。
状況次第で釣具の選択ができるため、様子を見て考える方もいると思います。
その際、ちょっとのつもりで釣りを始めて、車に鍵をかけ忘れることがあるかもしれません。
一般的な車上荒らしも含めて、車の鍵忘れは非常に危険です。
少しだけのつもりで、車の鍵は必ず確認するようにしましょう。
私も車移動が基本なので気をつけたいところです。
釣具の商品名や品番を控え、被害に遭ったらすぐに警察へ相談
盗まれないようにしっかりと釣具を管理することが重要ですが、いざ盗まれた場合の対策も考えておく必要があります。
これは、ニュース内でも紹介されている対策ですが、品番などを控えておくことが捜査にも役立つそうです。
釣りに何を持っていったかを控えておき、帰りには持参した釣具がそろっているかを確認すると良いでしょう。
もしも盗まれていることが発覚した場合、できる限り早く警察に相談してください。
時間が経過するほどに転売される可能性も高まり、取り戻すのが難しくなります。
愛着のある釣具であれば、帰りにちゃんとあるか確認しましょうね。
このままだと釣り場がなくなるかもしれない
今現在、新型コロナウイルス感染予防のために漁港などの釣り場も制限が厳しくなっています。
もともと、ゴミの散乱や漁港関係者とのトラブル、係留中の船との接触など、さまざまな問題から釣り禁止になっているエリアも増えているのです。
今回紹介した犯罪などが横行すれば、さらに釣りへの規制が厳しくなるかもしれません。
そうなると、漁港や堤防のような身近な海で楽しめるライトゲームなどの釣りができなくなる可能性もあります。
犯罪撲滅は簡単ではありませんが、最低でも私たち釣りを楽しむ者は、場所をお借りしている気持ちを忘れずに、しっかりとマナーを守って節度ある行動を心がけましょう。
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